PRODUCT / TECHNICAL INFORMATION

耐食性に優れた特性
焼結適応・圧粉成形・粒子形状制御

ステンレス鋼粉末

ステンレス鋼粉末は、耐食性や強度に優れたステンレス鋼を微細な粉末状に加工した材料です。金属3Dプリンタ、粉末冶金、表面処理などで活用され、複雑な形状の部品製造や高性能な耐久部品の作成に利用されます。

・オーステナイト系ステンレス
・フェライト系ステンレス
・マルテンサイト系ステンレス
・析出強化型ステンレス

切削性の改良にも対応します。

使用用途

【金属3Dプリンタ】
高精度・複雑形状の部品製造(航空宇宙、自動車、医療機器など)。
【溶射コーティング】
耐食性・耐摩耗性向上のための表面処理。
【 電極や触媒】
燃料電池や電解槽での耐久性の高い電極材料。
【医療分野】
インプラントや手術用器具など、腐食に強い部品の製造。

特長

01

【焼結適応】
ステンレス鋼粉末は、焼結(加熱して固化させるプロセス)によって成形されることが多いため、焼結に適した粉末特性が求められます。焼結適応性が高い粉末は、良好な接合性と高密度の部品を作るために適切な温度と圧力条件で焼結できます。これにより、強度や耐久性を高めた製品が得られます。

02

【圧粉成形】
ステンレス鋼粉末は、金型内で圧力を加えて成形する圧粉成形(粉末冶金)においても使用されます。適切な圧粉成形性を持つ粉末は、均一な密度と形状を維持し、必要な機械的特性を持った部品を作成することが可能です。圧粉成形により、複雑な形状の部品を効率よく生産できます。

03

【粒子形状制御】
粒子の形状は、粉末の流動性や焼結後の特性に大きく影響します。粒子形状が制御されることで、均一な密度分布や優れた表面特性が得られます。球形や多角形の粒子形状が一般的であり、これにより圧粉成形時の充填性や流動性が向上します。また、形状制御により製品の強度や精度が向上します。

標準取扱鋼種

標準化学成分 特長、相当鋼種
Fe-19Cr-11Ni 一般的なオーステナイト系ステンレス
SUS304L相当 <在庫有り>
Fe-17Cr-13Ni-2.5Mo 耐孔食性を改善したオーステナイト系ステンレス
SUS316L相当
Fe-25Cr-20.5Ni 耐酸化性を改善したオーステナイト系ステンレス
SUS310相当
Fe-12.5Cr 13Cr系フェライト系ステンレス
SUS410L相当 <在庫有り>
Fe-17Cr 一般的なフェライト系ステンレス
SUS430相当
Fe-0.35C-13Cr マルテンサイト系ステンレス
SUS420J2相当
Fe-1.1C-17Cr 高強度マルテンサイト系ステンレス
SUS440C相当
Fe-17Cr-4Ni-4Cu-Nb 析出強化型ステンレス(17-4PH相当)
SUS630相当

 

※SUS304L、SUS410Lは在庫がございますのでお問合せください
(在庫仕様:-100mesh、1kg/pack)

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